手織機お嫁入り
手織機のお嫁入り
先回投稿「手織機の嫁入り先求む」の記事から、
大井川葛布のオーナー村井龍彦さんがお婿さんに名乗りを上げて下さいました。
で、4月8日に目出度くお嫁入りしました。
右より 花嫁の手織機、村井さん、村井さんのお嬢さん、葛西さんです。
葛西さんの手織機は、40年前に当時の「はたご大工」と言われる人が最後の仕事として作りました。
葛西さんは地元の織物作家として数々の注文に応じ、自分で絹糸を染め織り上げていました。
しかし視力を悪くされ断念、その後20年が経ちました。
このほど家を改築なさることから、思い出深い機(はた)を手放すことにしたのでした。
紫屋もこれに立会い仲人の役目を果たしました。
機はこの後村井さんが再生します。村井さんはこれまでいくつかの手織機を蘇らせて
きたその道の達人、で、名前もタツヒコなんです。
それだけではありません、村井さんは「古代織ネットワーク」を組織して、日本全国の
人間国宝級の織物作家さんたちとの交流を司っています。
そんな方が静岡県金屋町にいるのです。スゴイでしょう。ご自身と奥様は葛布織作家。
葛西さんの手織機も、村井家でたくさんの仲間たちと楽しく過ごすことでしょう。(紫屋)
関連記事